問題番号 : 82D6

40歳の女性。1か月前から時々,鼻出血と関節痛とがあり来院した。肝を右肋骨弓下に3cm触知し,黄疸を認める。赤血球378万,白血球4,600,血小板20万。プロトロンビン時間13秒(基準10.5)。赤沈75mm/1時間。血清生化学所見:総ビリルビン4.6mg/dL,AST 1,038U/L,ALT 728U/L,総タンパク6.5g/dL,アルブミン56.3%,γ-グロブリン37.2%,鉄105μg/dL(基準100~140),アンモニア52μg/dL(基準80以下)。抗平滑筋抗体160倍(基準20以下),HBs抗原陰性。肝生検の組織像を別に示す。
適切な治療薬はどれか。

正解
c
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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