問題番号 : 81D28

76歳の男性。25年前から高血圧を指摘されていた。2年前から仕事を嫌がり家の中で過ごす時間が多くなった。8か月前から物忘れがひどくなり,歩行が小刻みになった。これらが次第に増悪したので家人に付き添われて来院した。意識は清明。口数が少なく,言語が不明瞭である。記銘力と計算力とは低下している。四肢筋力は正常。腱反射は四肢で亢進している。運動失調と知覚障害とはない。姿勢反射障害を認める。頭部エックス線CT単純スキャン像を示す。
この疾患にみられる所見として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, d
国試正答率
30%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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