問題番号 : 81D19

20歳の女性。1年前に感冒に罹患してから,タンパク尿と血尿とが持続している。2週前に感冒に罹患して以来,顔面と下腿とに浮腫が認められるので入院した。血圧162/98mmHg。血清生化学所見:クレアチニン1.2mg/dL,尿素窒素20mg/dL,総タンパク4.5g/dL,総コレステロール304mg/dL。尿所見:タンパク3.7~4.9g/日,沈渣に赤血球12~15/1視野,白血球2~3/数視野を認める。腎生検の光顕PAM染色標本(A)と電顕写真(B)とを別に示す。
この患者にみられない所見はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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