問題番号 : 80D39

81歳の女性。肺炎のため2週前から今日までセフェム系抗生物質と電解質液・糖液との点滴静注を受けている。5日前から平熱になったが,食欲不振が続いている。今朝,下血があり大腿部に直径2cmの出血斑が散発している。赤血球300万,Hb 9.3g/dL,Ht 29%,白血球6,200,血小板16万,出血時間3分,部分トロンボプラスチン時間120秒(基準60~120),プロトロンビン時間20秒(対照14秒),血漿フィブリノゲン310mg/dL(基準200~400),FDP 5μg/mL(基準5以下)。
適切な治療薬はどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
下血を伴う出血傾向を認め,血小板数,出血時間が正常で,P

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る