問題番号 : 80D33

58歳の男性。10年前から関節リウマチのため治療を受けていた。1か月前から38~39℃ の発熱があり,左足外果部に潰瘍を生じた。同じ頃から両上・下肢遠位部にしびれ感と運動障害とをきたした。白血球12,000(好酸球2%,桿状核好中球10%,分葉核好中球70%,単球3%,リンパ球15%)。血小板55万。赤沈95mm/1時間。リウマトイド因子陽性。CRP 4+。尿所見:タンパク(+),沈渣に赤血球,白血球それぞれ5~8/1視野,顆粒円柱少数を認める。潰瘍周辺の筋生検のH-E染色標本を別に示す。
この疾患にみられるのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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