問題番号 : 80D29

60歳の男性。2年前から時々両下肢の所々に電気の走るような鋭い痛みが起こるようになり,その都度,鎮痛薬を服用した。昨年から夜道を歩くと足がふらつくようになった。最近,痛みが増強し,昼間でも足がふらつくので来院した。瞳孔は左右不同,不正円形で,対光反応は消失し,輻湊反応は保たれている。四肢に麻痺はないが,筋緊張が軽度に低下している。指鼻試験は良好で,踵膝試験は拙劣であるが,注視下では改善する。腱反射は上肢で減弱,下肢で消失し,Babinski徴候は陰性である。温・痛覚,触覚および振動覚が下肢末梢で低下し,睾丸把握痛が消失している。
この疾患の最も主要な病変はどこか。

正解
d
国試正答率
60%

Assessment
①Argyll Robertson瞳孔:対光反射は消失し

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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