問題番号 : 77C22
52歳の女性。1年前から歩行時によろけるようになり,半年前から階段を降りにくくなった。認知症はないが,言語は不明瞭である。四肢の筋緊張が低下し,歩行は不安定で,開脚性である。Romberg徴候は陰性。踵膝試験は両側拙劣であるが,四肢腱反射は正常,Babinski徴候は陰性である。知覚障害はない。頭部CTスキャン像(A,B,C,D,E)のうち,この患者の主要病変を示すのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。