問題番号 : 75C23

45歳の男性。飲酒歴が長く,肝硬変症および糖尿病を指摘されていた。3日前からかぜ気味であったが,昨朝起床して間もなく,急に下胸部に疼痛を感じるとともに,両下肢の筋力低下をきたした。今朝から両下肢が全く動かなくなり,入院した。両下肢は弛緩性麻痺で,腱反射は消失し,Babinski徴候は陰性である。下胸部以下両側性に温・痛覚が低下し,下肢筋の把握痛はなく,触覚・関節位置覚は保たれている。排尿障害がある。
適切な診断はどれか。

正解
a
国試正答率
60%

Assessment
①両下肢下位運動ニューロン障害:弛緩性麻痺,腱反射消失,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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