問題番号 : 72C19

55歳の男性。6年前胃癌のため胃全摘術を受けている。半年前から足先にピリピリする感じがあった。その後,両足底に同様の異常感が広がり,物にさわると紙の上から触れられるような感じであった。異常感は徐々に上行するとともに,2か月前から両下肢に脱力感を覚えて入院した。脳神経領域では舌乳頭の萎縮がみられるが,ほかには異常はない。両下肢に軽い筋力低下があり,腱反射は亢進し,Babinski徴候は陽性である。指鼻試験,踵膝試験は拙く,開脚起立,開脚歩行を示し,Romberg徴候陽性。四肢遠位部には触覚異常と,位置覚,振動覚および二点識別覚の低下がみられる。
最も考えられる診断はどれか。

正解
c
国試正答率
60%

Assessment
①両下肢上位運動ニューロン障害:腱反射亢進,Babins

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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