問題番号 : 120E31

56歳の女性。大腸癌の末期で在宅療養中である。夫と2人暮らし。訪問診療の開始時に本人および同居している夫と話し合い,心肺蘇生処置をしない方針(DNAR)で合意され診療録に記載してある。徐々に全身状態は悪化し,数日前から食事量が低下していた。昨日に意識がもうろうとしたため往診したところ,収縮期血圧が80mmHg台に低下し,尿量が減少していた。今朝,呼吸が停止していると夫から連絡があった。1時間後患者を診察し,呼吸停止と瞳孔散大を確認した。夫にDNARの方針は変わっていないことを確認したが,別居の息子から心肺蘇生処置を希望された。
 息子への説明で適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
98%

正解 d
※解説の掲載は,5月中旬を予定しています。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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