問題番号 : 120A71

63歳の男性。労作時の息切れを主訴に家族とともに来院した。6か月前から舌の痛みがあったが医療機関を受診しなかった。3か月前から階段の昇降時に息切れを自覚するようになり,3日前から動悸と倦怠感が出現したため受診した。喫煙歴はない。50歳で胃癌のため胃全摘術を受けている。意識は清明。体温36.3℃。脈拍104/分,整。血圧122/72mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜は貧血様であるが,眼球結膜に黄染を認めない。舌は淡紅色で表面は滑らかである。心音は胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で,正中に手術痕があり,肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。
 この患者で予測される検査所見はどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
52%

正解 ab
※解説の掲載は,5月中旬を予定しています。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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