問題番号 : 119F58

76歳の男性。倦怠感を主訴に来院した。2か月前から食事をとってもおいしくなく,倦怠感が出現した。趣味にしていた野球観戦をしなくなり,気分が落ち込んでいる。外出頻度が減り,1日のほとんどを自宅内で過ごしている。身長168cm,体重62kg。体温36.1℃。脈拍64/分,整。血圧138/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。四肢の筋力は保たれており,起立と歩行に異常を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは30点(30点満点)。血液所見:Hb 14.2g/dL,白血球6,700。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL,アルブミン4.2g/dL,尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL。
 この患者の状態で正しいのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
97%

Assessment
①倦怠感 ⇒ 不定愁訴
②2か月前から食事をとってもおい

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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