問題番号 : 119E38

1歳の男児。全身の皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。2週間前に感冒様症状があり,その後,感冒様症状は改善したが,1週間前から下肢の皮疹が出現した。2日前から全身に皮疹を認めるようになったため受診した。腹痛および関節痛は認めない。関節内出血や筋肉内出血の既往はない。家族歴に特記すべきことはない。身長80cm,体重10kg。体温36.5℃。脈拍120/分,整。呼吸数32/分。顔色良好,眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。皮疹は上からガラス板で圧迫しても退色しない。頰部,腹部および左下腿の皮疹の写真(A)~(C)を下に示す。
 予想される血液検査値はどれか。

正解
c
国試正答率
86%

画像診断
上画像参照。
写真A~Cともに径1~2mmの一様な点状出血を認める。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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