問題番号 : 119E36

1歳の男児。灯油を誤飲したため救急車で搬入された。父親が石油ストーブの給油タンクに灯油を入れる準備中に,灯油吸引用ポンプを舐めてしまった。一緒にいた父親が救急車を要請した。意識は清明。体温36.5℃。心拍数120/分,整。血圧90/50mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。口腔内から灯油臭がしている。呼吸音に異常を認めない。
 父親への説明で適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
91%

Assessment
①灯油吸引用ポンプを舐めた ⇒ 少量でも問題である。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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