問題番号 : 119E34

72歳の男性。食道癌で訪問診療を受けている。3年前に食道癌の手術を受けた。6か月前に肺と骨に多発転移が見つかり,余命数か月と告知を受けた。本人の強い希望で積極的な治療はせず,自宅で在宅療養をしている。ここ1か月で嚥下障害が進行し,体重が著しく減少した。本人は訪問診療に訪れた医師に「尊厳死宣言文書」を提示して「痛みがつらくて寝られないから早く死なせて欲しい」と訴えている。家族は本人の意向を尊重したいと言っている。
 行うべき対応はどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①72歳 ⇒ 高齢者
②食道癌の手術を受けた。6か月前に

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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