問題番号 : 119E29

65歳の男性。背部痛を主訴に来院した。肺癌の骨転移で治療を受けている。疼痛コントロール目的で入院となった。外来ではモルヒネ徐放製剤を内服していたが,指導医と相談の上,投与経路を皮下注射に変更することになった。塩酸モルヒネ注製剤と生理食塩液を混合して5mg/mLの溶液を調整した。1日投与量を24mg/日としたい。
 この注射薬を持続皮下注射する場合の投与速度はどれか。

正解
b
国試正答率
99%

選択肢考察
(解答率:×a 0.1%,○b 99.4%,×c 0.2%,×d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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