問題番号 : 119D62

52歳の男性。人間ドックの上部消化管造影検査で異常を指摘され来院した。自覚症状はない。身長165cm,体重60kg。脈拍72/分,整。血圧124/76mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。上部消化管内視鏡検査を施行したところ,萎縮性胃炎を認め,迅速ウレアーゼ試験は陽性であった。Helicobacter pyloriの除菌をしたことはない。①ペニシリン系抗菌薬②マクロライド系抗菌薬,および③酸分泌抑制薬の内服による除菌療法を提案したところ,「除菌を是非お願いしたいが,子供のころに呼吸が苦しくなって救急車で運ばれ入院し,ペニシリンアレルギーであろうと言われた」という申し出があった。
 この患者へ除菌療法を行う際,現時点の対応で適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
97%

Assessment
①人間ドックの上部消化管造影検査で異常指摘 ⇒ 食道・胃

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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