問題番号 : 119D55

44歳の男性。下腹部痛を主訴に来院した。昨日落馬して会陰部を打撲した後から排尿を認めない。意識は清明。体温36.4℃。脈拍88/分,整。血圧142/86mmHg。会陰部の皮下に出血斑を認める。血液所見:赤血球348万,Hb 11.4g/dL,Ht 33%,白血球8,800,血小板20万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL,アルブミン3.6g/dL,尿素窒素22mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL。CRP 0.4mg/dL。腹部超音波検査で多量の尿で拡張している膀胱を認める。逆行性尿道造影検査で膀胱は描出されなかった。
 適切な対応はどれか。

正解
c
国試正答率
94%

Assessment
①下腹部痛 ⇒ 疝痛か鈍痛か不明
②落馬して会陰部を打撲

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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