問題番号 : 119D49

25歳の女性。突然の動悸,発汗,呼吸困難および窒息感の出現を主訴に来院した。1か月前,車を運転中に主訴が出現したため病院を受診し,血液検査,心電図検査および胸部エックス線撮影を受けたが異常は指摘されなかった。その後も,自宅で静養中に同様の症状が5回あったため,外出を控えるようになっている。受診時,意識は清明,受け答えもしっかりしている。仕事は在宅でしているという。
 治療薬はどれか。

正解
e
国試正答率
95%

Assessment
①突然の動悸,発汗,呼吸困難および窒息感 ⇒ 急性の自律

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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