問題番号 : 119D48

52歳の男性。疲れやすく,仕事中に頭が回らないことを主訴に妻とともに来院した。5年前から,週に数回,就寝後約2時間すると大声をあげるようになり,起き上がって家具を倒すこともあった。3年前から疲れやすくなり,気分が憂うつになった。2年前から仕事中に頭が回らず,集中できなくなり,職場の上司から仕事のミスを指摘されるようになった。1年前から右手の震えに妻が気付いていた。日中に行動異常はない。薬は服用していない。身長163cm,体重56kg。Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は29点(30点満点)。嗅覚が低下している。表情は乏しく,小声で,前傾姿勢が強い。右上肢に静止時振戦と筋強剛を認める。血液所見,血液生化学所見,脳波検査および頭部単純MRIに異常を認めない。
 この患者にみられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①52歳の男性 ⇒ 中年での発症
②5年前から,週に数回

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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