問題番号 : 119D34

38歳の女性。自宅にこもりがちな状態が続いていることを心配した母親に付き添われて来院した。6か月前に夜遅く会社から帰宅する時,乗っていたタクシーがトラックと正面衝突事故を起こし救急搬送された。タクシーの運転手は意識不明の重体であったが,本人は軽症で3日後に退院した。入院中から不眠が続き,退院後も自動車事故の光景を繰り返し思い出すようになり,車に乗ることだけでなく周囲に車が近づくだけで不安が強まるため,あまり外出しなくなっている。
 診断はどれか。

正解
e
国試正答率
98%

Assessment
①6か月前に夜遅く会社から帰宅する時,乗っていたタクシー

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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