問題番号 : 119C56

生後18時間の女児。在胎39週,体重2,900g,Apgarスコア8点(1分),9点(5分)で頭位自然分娩で出生した。妊娠・分娩経過に異常はなかった。体温37.1℃。脈拍140/分,整。呼吸数48/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は赤く,チアノーゼは認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で右肋骨弓下に肝を1cm触知するが,脾は触知しない。生後1時間から授乳を母乳で開始し,生後6時間にビタミンKを内服した。嘔吐は認めない。生後18時間に初めて排泄した便の写真を下に示す。
 適切な対応はどれか。

正解
b
国試正答率
95%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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