問題番号 : 119C50

59歳の女性。がん検診で便潜血反応陽性を指摘され来院した。便通異常の自覚はない。意識は清明。身長152cm,体重46kg。体温36.1℃。脈拍64/分,整。血圧136/82mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。腸雑音に異常を認めない。四肢に浮腫を認めない。下部消化管内視鏡検査のS状結腸像を下に示す。生検組織の病理検査で高分化腺癌と診断された。患者から「私の病気の場合,どこに転移しやすいのでしょうか」との質問があった。
 この患者で最も転移の可能性が高い臓器はどれか。

正解
c
国試正答率
84%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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