問題番号 : 119C45

10か月の男児。発熱を主訴に母親に連れられて夜間救急外来を受診した。在胎40週,身長49cm,体重3,150g,頭囲33cmで出生した。母子健康手帳で乳児健診の記録はなく,定期予防接種は行われていない。5日前から39℃台の発熱が続き,3日前に3分間のけいれんを起こしたが,医療機関の受診はしていなかった。100mLのミルクを1日4回与えているとのことである。身長63cm,体重6,500g,体温37.2℃,心拍数120/分,整。SpO2 98%(room air)。表情は乏しく,活気も少ない。皮膚のツルゴールは低下している。体表に外傷やあざは認めない。おむつ内には乾いた便が付着しており,臀部は赤くかぶれてびらんがある。衣類は汚れが目立っていた。胸部聴診および腹部触診で異常を認めない。
 適切な対応はどれか。

正解
a
国試正答率
87%

Assessment
①生後10か月の男児 ⇒ 乳児
②在胎40週,身長49c

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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