問題番号 : 119C37

7歳の男児。嘔吐と下痢を主訴に母親に連れられて来院した。2日前から38℃の発熱,嘔吐及び1日8回の水様下痢が持続しており,経口水分摂取が困難なため入院した。入院時検査で便中ノロウイルス抗原が陽性であった。研修医がビニールエプロン,サージカルマスク,アイガード及びディスポーザブル手袋を着用し病室で診察をしていたところ,患児がプラスチック製テーブルの上に少量嘔吐した。研修医は嘔吐後の患児の状態が安定していることを確認後,①ペーパータオルで吐物を拭き取り②ペーパータオルをビニール袋に入れて密封後に③医療廃棄物用のごみ箱に捨て,テーブルの上を④アルコール綿で拭いて消毒した。その後,ディスポーザブル手袋,アイガード,ビニールエプロン,サージカルマスクを医療廃棄物用のごみ箱に捨て,⑤自分の手を石鹼を用いて流水で洗浄した
 下線部のうち,対応で誤っているのはどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①7歳の男児,嘔吐と下痢を主訴,経口水分摂取が困難なため

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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