問題番号 : 119B37

53歳の男性。突然生じた強い左背部痛を主訴に救急車で搬入された。2年前から痛風で尿酸排泄促進薬を内服している。身長175cm,体重91kg。体温36.0℃。心拍数76/分,整。血圧162/92mmHg。呼吸数16/分。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。左肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+,糖(-),潜血3+,沈渣に赤血球多数/HPF,白血球1~5/HPF。腹部超音波検査で左水腎症を認める。腹部エックス線写真で異常を認めない。
 次に行うべき検査はどれか。

正解
c
国試正答率
99%

Assessment
①53歳の男性に突然生じた強い左背部痛 ⇒ 心臓,大動脈

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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