問題番号 : 119B36

82歳の女性。膵癌肝転移のため緩和ケア病棟に入院中である。1週間前から食欲が低下し,徐々に食事摂取量が減少している。体重の変化はない。意識は清明。身長150cm,体重36kg。体温36.2℃。脈拍80/分,整。血圧108/58mmHg。皮膚のツルゴールは低下している。口腔内の衛生状態は不良で,乾燥している。腹部は平坦,軟である。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球320万,Hb 9.2g/dL,Ht 30%,白血球8,200,血小板23万。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL,アルブミン2.8g/dL,AST 24U/L,ALT 28U/L,尿素窒素28mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL。栄養サポートチーム〈NST〉に介入依頼を行うことになった。
 この患者に対するNSTの活動で正しいのはどれか。

正解
b
国試正答率
97%

Assessment
①82歳 ⇒ 高齢
②膵癌終末期
③皮膚のツルゴールは低

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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