問題番号 : 119A66

38歳の初産婦(1妊0産)。妊娠35週5日,2時間前から痛みを伴う持続的な子宮収縮を自覚し,来院した。意識は清明。体温36.8℃。脈拍92/分,整。血圧148/92mmHg。呼吸数20/分。来院時の内診で子宮口は4cm開大,児頭下降度はSP-2cm,腟鏡診で少量の出血を認めた。腹部超音波検査では胎児は頭位,推定体重2,100gで胎盤の肥厚像を認めた。胎児心拍数陣痛図を下に示す。
 適切な対応はどれか。

正解
d
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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