問題番号 : 119A58

54歳の男性。下痢を主訴に来院した。2か月前から下痢が出現し軽快しないため受診した。便回数は1日に6~7回,便性状は泥状から水様であり,揚げ物を食べると脂肪便を認める。便に血液の付着はない。飲酒は日本酒6合/日を34年間。身長174cm,体重58kg。血圧132/70mmHg。腹部は平坦,軟で圧痛を認めない。腸雑音はやや亢進している。血液生化学所見:アミラーゼ28U/L(基準44~132),空腹時血糖140mg/dL,CEA 3.0ng/mL(基準5以下),CA19-9 37U/mL(基準37以下)。腹部単純CTを下に示す。
 禁酒の指導に加え,この患者に対して行う対応はどれか。

正解
c
国試正答率
14%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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