問題番号 : 119A43

8か月の女児。発熱と右下肢を動かさなくなったことを主訴に来院した。2日前から寝返りをしなくなり,おむつ交換の際に痛がるようになった。昨夜39.1℃の発熱があり,今朝から右下肢を動かさなくなったため受診した。身長67.5cm,体重8,100g。体温38.9℃。右下肢を他動的に動かすと痛がり,啼泣する。赤沈42mm/1時間。血液所見:Hb 11.2g/dL,白血球18,500(桿状核好中球15%,分葉核好中球70%,好酸球1%,好塩基球1%,単球2%,リンパ球12%),血小板37万。CRP 15mg/dL。股関節のエックス線写真(A)と股関節単純MRIの脂肪抑制T2強調冠状断像(B)とを下に示す。
 行うべき対応はどれか。

正解
b
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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