56歳の男性。吐血を主訴に夜間救急外来を受診した。夕食後から悪心が出現し,就寝前に暗赤色の吐血があり来院した。25年前に肝障害を指摘され,以後毎年の健康診断で指摘されているが,受診していなかった。喫煙歴はない。飲酒は日本酒4合/日を30年間。意識は清明。体温36.0℃。脈拍112/分,整。血圧80/50mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。眼球結膜に黄染を認めない。口腔内は乾燥している。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟。左肋骨弓下に脾を2cm触知する。腸雑音に異常を認めない。血液所見:赤血球274万,Hb 7.8g/dL,Ht 28%,白血球9,200,血小板7.2万。緊急上部消化管内視鏡の食道像を下に示す。
適切な治療はどれか。