問題番号 : 118E39

72歳の女性。歩行困難を主訴に来院した。10年前から便秘で,5年前から嗅覚の低下を自覚している。2年前から料理のときに右手で炒めものをかき混ぜづらくなった。症状は徐々に進行し,3か月前から歩行が不安定となったため受診した。眼球運動は正常。仮面様顔貌と小声で早口の構語障害を認める。四肢では特に右上肢で中等度の筋強剛と静止時振戦を認める。四肢の筋力低下は認めない。Romberg徴候は陰性で感覚障害を認めない。痙縮はなく腱反射は正常である。起立は自力でできるが,姿勢反射障害がある。頭部MRIで異常を認めない。ドパミントランスポーターSPECTで左側線条体の取込み低下を認める。
 この患者にみられる歩行障害はどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①72歳の女性。歩行困難を主訴 ⇒ 高齢女性の歩行障害

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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