問題番号 : 118E37

80歳の女性。1か月前に自宅近くの病院で肺癌および多発骨転移と診断された。本人の強い希望で薬物による抗癌治療などの積極的な治療はせず,自宅にて訪問診療を受けている。トイレに行くことはできるが,日中も主にベッド上で過ごしている。65歳時に夫と死別してから独居である。息子はいるが遠方に住んでおり,ほとんど会うことはない。表情は硬く,自宅を訪問するスタッフとも会話をすることが少ないという。ある日,訪問診療に訪れた医師に,患者は「もう終わりにしたいです」と訴えた。
 患者のこの言葉に対する医師の最初の返答で適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
100%

Assessment
①80歳の女性。独居 ⇒ 独居高齢者
②肺癌および多発骨

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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