問題番号 : 118E36

23歳の男性。腹痛を主訴に来院した。2日前に上腹部痛を自覚した。本日,明け方から痛みが右下腹部に移動し,悪心を伴うため自宅近くの診療所を受診した。2日間排便がない。臍周囲から右下腹部が痛み,咳で右下腹部に痛みが響くようになったという。尿の異常は自覚していない。意識は清明。体温37.6℃。脈拍88/分,整。血圧108/70mmHg。呼吸数16/分。
 この患者の腹部診察で正しいのはどれか。

正解
a
国試正答率
10%

Assessment
①23歳の男性 ⇒ 若年の男性であり,癌などの腫瘍性病変

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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