問題番号 : 118E27

11歳の男児。下腹部痛を主訴に学校の先生に連れられて来院した。午後から急に下腹部痛が出現し,徐々に増強して我慢できなくなったため受診した。体温36.8℃。脈拍108/分,整。血圧118/62mmHg。呼吸数18/分。SpO2 99%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で,下腹部に軽度の圧痛を認めるが,筋性防御および反跳痛は認めない。肝・脾を触知しない。腸雑音に異常を認めない。鼠径部に腫瘤を触れない。左陰嚢は右陰嚢に比較して腫大し,透光性は無く,軽度の発赤と著明な圧痛を認める。カラードプラ陰嚢部超音波検査で左精巣実質内の血流信号が乏しい所見が認められた。
 診断はどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①11歳の男児 ⇒ 第二次性徴が発現する時期
②急に下腹

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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