問題番号 : 118D66

9歳の男児。腹痛のため救急車で搬入された。2日前から嘔吐が出現し,徐々に嘔吐が頻回となり間欠的腹痛が出現した。体温36.8℃。心拍数120/分,整。血圧116/66mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(room air)。腹部は軽度膨満し,軟で腸雑音は減弱していた。右側腹部に腫瘤を触知し,右上腹部に圧痛を認めた。腹部超音波検査で腹部正中にtarget signを認めた。空気による非観血的整復術にて還納した。その後行った99mTcO4シンチグラムを示す。
 診断はどれか。

正解
b
国試正答率
81%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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