問題番号 : 118D63

7歳の男児。頻回の嘔吐と全身倦怠感を主訴に母親に連れられて来院した。新学期がはじまり,易疲労感を自覚し食欲が低下していた。昨晩に嘔吐し食事を摂取できていない。今朝から頻回の嘔吐があり,元気がなくなったため受診した。6歳から今回と同様の経過を数回繰り返し,1か月前に入院した病院で原因を精査したが,器質的異常は指摘されていない。意識は清明。顔面蒼白。身長121cm,体重21kg。体温36.3℃。脈拍124/分,整。血圧100/68mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,腸蠕動音は減弱し,皮膚ツルゴールは低下している。尿所見:ケトン体3+。
 この患者の静脈血ガス分析(room air)の所見はどれか。

正解
a
国試正答率
46%

Assessment
①7歳の男児
②頻回の嘔吐と全身倦怠感
③新学期より易疲

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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