問題番号 : 118D44

82歳の女性。物忘れを心配した息子に伴われて来院した。5年前から何度も同じことを尋ねるようになった。1年前から道に迷うようになり買い物と料理が1人でできなくなった。鏡に映った自分の姿に怒る様子がみられた。診察時,不安そうに何度も息子の方を振り返り日付を質問すると間違えた。改訂長谷川式簡易認知機能評価スケールは11点(30点満点)である。神経診察で異常を認めない。血液生化学検査と脳波検査に異常を認めない。頭部単純MRIのFLAIR水平断像(A)とT1強調冠状断像(B)を示す。
 この患者に投与する薬剤はどれか。

正解
b
国試正答率
97%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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