日齢21の男児。嘔吐を主訴に両親に連れられて来院した。10日前から哺乳後の嘔吐が時々あり,2日前から哺乳のたびに噴水状嘔吐をした。活気は不良である。体重3,550g(日齢9では3,450g)。体温36.7℃。心拍数128/分,整。血圧90/52mmHg。呼吸数28/分。皮膚のツルゴールは低下している。大泉門はやや陥凹。胸部に異常を認めない。上腹部に径2cmの腫瘤を触知する。四肢末梢に軽度冷感を認める。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL,アルブミン4.0g/dL,AST 20U/L,ALT 10U/L,尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.2mg/dL,血糖80mg/dL,Na 135mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 90mEq/L。静脈血ガス分析(room air):pH 7.53,PCO2 45 Torr,HCO3- 30mEq/L。
適切な初期輸液の組成はどれか。