問題番号 : 118D33

23歳の男性。職場に行けないことを主訴に来院した。2か月前に商品発注のミスで取引先の会社から苦情を受け上司からも強く叱責された。その後,気分が晴れず,仕事に前向きになれない。夜は仕事のことが頭から離れず寝つきが悪くなったが,休日には趣味のサークル活動を以前と変わらず楽しめていた。1週間前から,朝会社に行こうとすると動悸がするようになり休んでいる。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。受診後,自宅療養することとなり動悸は軽快した。また,会社から上司が叱責したことへの謝罪を受け,取引先を変更してもらったところ,3か月後から復職が可能となった。
 診断はどれか。

正解
d
国試正答率
94%

Assessment
①23歳の男性。職場に行けないことを主訴に来院 ⇒ うつ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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