問題番号 : 118D29

32歳の経産婦(2妊1産)。妊娠35週1日,性器出血を主訴に救急車で搬入された。妊娠33週まで別の医療機関で妊婦健康診査を受けていた。里帰り分娩の目的で当院を受診予定であったが,性器出血を自覚したため救急車を要請した。意識は清明。体温37.2℃。心拍数92/分,整。血圧108/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。腟鏡診で外子宮口から出血が持続し,総量が約200mLであった。胎児心拍数陣痛図にて胎児の状態は良好であり,10分間に1回の子宮収縮を認める。来院時の経腟超音波像を示す。
 適切な対応はどれか。

正解
c
国試正答率
79%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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