問題番号 : 118C44

10歳の男児。発熱および頭痛を主訴に両親に連れられて来院した。今朝から関節痛と悪寒とを自覚した。午後から頭痛および倦怠感が出現し,体温が39℃台であったため受診した。関節痛および頭痛は持続している。意識は清明。身長158cm,体重48kg。体温39.2℃。脈拍96/分,整。血圧128/74mmHg。呼吸数22/分。SpO2 98%(room air)。項部硬直を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。インフルエンザウイルス迅速抗原検査は陽性であった。
 患者と家族への説明で適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
87%

Assessment
①10歳の男児
②頭痛,倦怠感,39℃台の発熱 ⇒ 感染

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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