問題番号 : 118C40

身元不明の中年男性。30分前に震度7の地震で倒壊した建物の下敷きになっているところを救出された。呼びかけに反応がない。呼吸数32/分,浅い。毛細血管再充満時間は3秒。両側下腿は挫滅による大量の出血がある。末梢は冷感が著明である。被災地は広域であり,建物の下敷きになった負傷者が多数いる。
 この患者につけるトリアージタッグの色で適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
95%

Assessment
①建物の下敷き ⇒ 多発外傷の可能性
②呼びかけに反応が

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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