問題番号 : 118B31

1か月の男児。不機嫌と哺乳不良とを主訴に両親に連れられて来院した。昨夜から機嫌が悪く,約50%哺乳量が減少したため夜間救急外来を受診した。周産期に異常はない。意識は清明。①体温37.1℃②心拍数120/分,整。③血圧80/50mmHg④呼吸数36/分。顔色はやや不良。大泉門は平坦。頸部にリンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軟である。⑤毛細血管再充満時間4秒
 下線部のうち,迅速な対応を要する所見はどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①生後1か月の男児 ⇒ 乳児
②不機嫌と哺乳不良,昨夜か

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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