問題番号 : 118A44

22歳の女性。頭痛と浮腫を主訴に来院した。2週間前から発熱と咽頭痛があり,自宅近くの診療所で扁桃炎と診断された。一昨日から頭痛および下肢の浮腫が出現し,次第に増悪したため受診した。これまでに学校と職場の健診で異常を指摘されたことはない。身長156cm,体重45kg。脈拍84/分,整。血圧156/76mmHg。顔面に皮疹はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。両下腿に浮腫を認める。神経診察に異常を認めない。尿所見:蛋白2+,潜血3+。
 この患者で認められる可能性が高いのはどれか。

正解
a
国試正答率
98%

Assessment
①20歳代女性の頭痛と浮腫 ⇒ 片頭痛,髄膜炎,脳炎等だ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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