問題番号 : 118A32

70歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。2週間前から全身倦怠感が出現し軽快しないため受診した。眼瞼結膜は貧血様で,眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。両下肢に点状出血を認める。血液所見:赤血球174万,Hb 5.4g/dL,Ht 16%,網赤血球1%,白血球1,800(分葉核好中球20%,好酸球1%,単球2%,リンパ球77%),血小板2.2万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL,アルブミン3.2g/dL,総ビリルビン0.6mg/dL,AST 28U/L,ALT 34U/L,LD 140U/L(基準124~222),尿素窒素12mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL。末梢血塗抹標本で赤血球に異常を認めない。骨髄生検では著明な低形成所見を認める。
 治療で適切でないのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

Assessment
Step1 70歳の男性 全身倦怠感

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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