問題番号 : 118A28
生後10か月の男児。嘔吐を主訴に両親に連れられて来院した。在胎39週,体重2,980gで出生した。離乳食を食べると嘔吐するという。体重6,840g。体温36.9℃。心拍数92/分。血圧90/56mmHg。呼吸数20/分。食道24時間pHモニタリング検査を行い,高度の胃食道逆流症を認めた。上部消化管造影の正面像(A)と側面像(B)を示す。 この患児の診断はどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。