問題番号 : 118A23

52歳の女性。尿管結石症を繰り返すことを主訴に来院した。5年前から高血圧症で内服加療中。2年前に腎結石に対して体外衝撃波結石破砕術を施行。2週間前に腰背部痛を自覚したため受診した際,尿路結石症と診断された。脈拍80/分,整。血圧154/90mmHg。甲状腺腫を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度の膨満を認める。下腿に浮腫を認めない。血液生化学所見:アルブミン3.6g/dL,Ca 13.2mg/dL,P 2.4mg/dL,PTH 120pg/mL(基準10~60)。頸部超音波検査で,甲状腺右葉下極に近接して長径3cmの腫瘤を検出した。99mTc-MIBI副甲状腺シンチグラムを示す。
 この患者の所見で正しいのはどれか。

正解
a
国試正答率
92%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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