問題番号 : 117F46

40歳の女性。食後,数時間で起こる動悸,発汗および手の震えを主訴に来院した。症状は朝食後の外出時に経験することが多く,摂食で改善する。身長160cm,体重65kg。体温36.1℃。脈拍64/分,整。血圧128/84mmHg。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液生化学所見:総ビリルビン0.6mg/dL,AST 32U/L,ALT 48U/L,尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.5mg/dL,空腹時血糖112mg/dL,HbA1c 5.6%(基準4.6~6.2)。
 この患者の症状出現時に増加していることが予想されるホルモンはどれか。3つ選べ

正解
a, b, c
国試正答率
86%

Assessment
①40歳の女性⇒中年女性
②食後数時間で起こる動悸,発汗

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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