問題番号 : 117E37

70歳の女性。右手の痛みを主訴に救急外来を受診した。前日に飼育している猫に手を咬まれ,自宅で消毒したが次第に発赤と疼痛が増強したため来院した。高血圧症で降圧薬を内服している。意識は清明。身長155cm,体重60kg。体温37.1℃。脈拍72/分,整。血圧136/82mmHg。呼吸数14/分。SpO2 98%(room air)。右手背に2か所,右手掌に2か所咬傷を認め,同部位に発赤,腫脹および圧痛を認める。排膿はない。運動障害と感覚障害は認めない。創部の洗浄と消毒を行った。
 さらに加えるべき対応で正しいのはどれか。

正解
c
国試正答率
80%

Assessment
①70歳の女性。猫に手を咬まれ次第に発赤と疼痛が増強⇒高

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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